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いのちの食べかた | 映画鑑賞備忘録

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いのちの食べかた
JUGEMテーマ:映画の感想

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Our daily bread / Notre pain quotidien(2005年、ドイツ・オーストリア)
公式サイト(英語/ドイツ語日本語
監督・撮影:ニコラウス・ゲイハルター
編集:ウォルフガング・ヴィダーホーファー

世界中の映画祭を驚嘆させ、近年最も話題をさらった「食」のドキュメンタリー。
(公式サイト(日本語)より)

「食」についてのドキュメンタリー。
さまざまな食料の生産現場を、インタビューや解説など一切なく
映像だけで綴る。

現代、「食」についての問題が浮き彫りになり
私たちの「食」についての不安も大きくなってきています。
牛肉のBSE、鳥インフルエンザ、遺伝子組み換えなど
不安材料は少なくありません。
この作品では、普段私たちが知ることの少ない
食料生産現場を垣間見る事ができます。
撮影の現場は主にヨーロッパということですが
合理的な方法については日本のそれと大差はないと思われます。

この作品は、PG-12(12歳以下の方の鑑賞は保護者の了解が必要)に指定されているように
衝撃的なシーンがたびたび見られます。
しかし、それが現実であり、自分が口にしている食料も
同様の過程を経てここまで来たことを
知らなくてはならないのだと思います。

個人的にも衝撃を受けた作品です。
おススメか?
完全自給自足をしている人以外の人は
見るべき作品だと思います。
個人的な感想赤りんご

一口に食料と言っても、種類はさまざまで枚挙に暇はなく
そのすべてについてこの作品が網羅しているわけではありません。
しかし、主要なものは押さえています。

特筆すべきは、牛・豚・鶏・魚等のの家畜だと思います。
これらの映像には、かなりの衝撃をおぼえました。
以前から、自分が肉・魚を食すときにはとりわけ
それらがどのようにして食卓までやってくるのか
知らねばならないと思っていました。

魚については、実際に自分でも釣りから捌くところまで行って
その過程を知っていたつもりでした。
鳥や豚については、農家で捌かれたという写真・映像を見たことがありました。

そうであっても、この作品での大量生産の様子はショックが大きかった。
家畜が生きたままレーンに流され、
その過程で一気に「食料」に変わる。つまり命を絶たれる瞬間。
この映像は衝撃的です。
その後の捌かれていく光景よりも、その一瞬の衝撃が凄まじかった。

もちろん、捌かれていく作業も充分ショックなものです。
作業を効率化するためか機械化されていることで
さらにその衝撃は増します。

日本でも、漁港などで手作業で大量に魚が捌かれ
加工される映像を見ることがありますが
手作業で行われているその光景にはこの作品のような衝撃はありません。

監督が言うように
「何でも機械でできる」という感覚の恐ろしさを
私も感じました。

この作品を鑑賞した後、できる事は何か?
まずは食料を無駄にしないこと。感謝することだと思います。
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